病児保育と小規模認可保育園の株式会社マザープラネット代表 藪本敦弘(Yabumoto Atsuhiro) Official Web Site

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病児保育は施設型がやはりよいと思う

病児保育をないないづくしで始めて施設型も居宅訪問型の2つのスタイルで6年ほどやってきていますが、やはり安全面とオペレーションの均質化、万一のバックアップ環境を考えると、施設型の方が病児保育にはふさわしいと思っています。居宅訪問型はあくまでサブ的な位置付けのものと考えるべきと思っています。ただ、誤解してほしくないのは施設型にも居宅訪問型双方メリット・デメリットがあるというところです。「どちらか」ではなく「どちらも」の中で、政策的な主軸をどちらにするか?という話です。

 

施設型病児保育の運営上の利点
施設型のメリットとしては次の6点からメリットがあると運営をする側としても感じています。
(1)施設内で運用を行なうため病児を預かる最適な環境設定が行いやすい
→何をもって最適と考えるかは論議はありますが、少なくとも私はご家庭と同程度以上の病児にふさわしい環境整備をできると思っています)
(2)隣接した保育施設および医療施設からの応援をもらいやすい=容態が急変した際のバックアップ体制が取りやすい
→居宅訪問型はマンツーマンでのスタッフのスキル依存が大きい

(3)環境整備を均質化しやすいため、感染対策およびスタッフのオペレーションの質のバラツキを抑えることができる。保育看護を実施するにあたって用意すべき器具類(例えば血中酸素飽和度を調べるサチュレーションモニターや細かな話では消毒薬など)が一括管理できる。
(4)スタッフの入れ替わりなどについて心理的な抵抗感が少ない。居宅訪問型で朝の8:00から夜の19:00頃まで通しで勤務をさせるのは、労働基準法上好ましくない。そのため途中交代をせざる得ないが、帰宅までの間に自宅でスタッフが入れ替わることへの抵抗感は予想以上に大きい
(5)当社ではあえて実施していないが、2名のスタッフで3-4名までの保育看護は可能であり、多くの病児保育施設ではそのような運用になっている。供給量を上げるという点に絞って見ると1:1になる居宅訪問型はメイン施策ではなく補助制度として使う方が望ましい。
(6)施設で訓練をさせたスタッフを居宅訪問に回すことは容易だが、逆は再度訓練が必要となる。

 

居宅訪問型病児保育の運営上の利点
次の、居宅訪問型のメリットとしては次の3点です。

(1)拠点に縛られないためサービス提供範囲を広げることができる。
(2)人的資源の確保ができればサービスを提供できるため、参入障壁は極めて低い。すでにベビーシッター会社の多くは病児保育シッティングを行っており、導入障壁は低い。
(3)自宅で保育看護を行なうため、場所見知りをする子どもにとっては安心を与えることができる。(ただ、一方で保育の視点からみると、安心できるはずの自宅に、見知らぬ大人が侵入して、保護者がいない時間を過ごすという視点もあるので一長一短だと私は思う)

細かなところで良し悪しはあるのですが、この比較から施設型を地域における病児保育の供給量の軸に据えつつ、病後児および軽度の疾病の対応や施設までの距離の問題で施設型の利用が困難な方に対して居宅訪問型でカバーする。というハイブリッド型の運用が病児保育にはよいのではないかと思います。感覚値ですが20万人単位で施設型によって1日受入定員10人くらい、居宅訪問型で年間100〜200人くらいというところではないかなぁという気がしています。

当社でも今は居宅訪問型の新規募集を中止していますが、基本路線としては「施設型+居宅訪問型」のハイブリットシステムで地域に病児保育を提供していく予定です。

 

 

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