30Jan

起業してはや15年近くが経ちましたが、この間ずっと意識をしていることがあります。
それは「人に対して優しく、誠実である」ということです。
人に対して優しく・誠実であるということは、単に人に親切にすることだけではなく、相手の気持ちを思いやり、主体的に行動に移すことです。そして、そうした人との関わりの中で最も大切なのは、相手の立場に立って考えることが、一丁目一番地です。
これを「相手に対して心の矢印を向ける」と当社では表現しています。
人に優しく、常に良心を持った行動をすれば、結果的に素晴らしい人々に囲まれる人生になると私は信じています。
幸せに生きるためには、周りにどんな人がいるかが重要です。誠実で優しい態度を持っていれば、同じように思いやりのある人たちが自然と集まります。反対に、冷たい態度を取れば、自己中心的な人が寄ってくるでしょう。
だからこそ、心の矢印を相手に向け、優しさを持って接することが、自分の人生を豊かにする第一歩なのです。
人への思いやりは最終的に自分に返ってくるものです。
人は自分がしたことを無意識に反映し合うものだからです。周囲に親切に接すれば、自分に対しても優しくなってもらえます。人生は鏡のようなものであり、自分が発したものがそのまま返ってくるのです。ですので、人に優しくすることは相手のためだけでなく、自分自身のためにも結果としてなるのです。
とはいえ、人に対して優しく・誠実でありたいと願っていても、それがしんどいと感じるときも正直ありました。創業間もないころ、お金もなく自分が思い描いていた未来予想図とは全く違う自分がそこにいました。そんなとき、自己中心的に振る舞いたくなる瞬間はんバンドもありました。
でも、そのときにいつも思い出すのはメンターの「常に人に対して優しく・誠実であれ」という言葉です。
その言葉を意識しながら、自分が苦しいときこそ、他人への気遣いを忘れずにいるようにしていると、結果として周囲からの温かいサポートを受けることができ、生き残ることもできました。
人に優しく誠実な人になるためには、まず自分自身にも優しく誠実であることが必要です。
自分の心が満たされていなければ、他人に対して思いやりを持つことは難しくなります。無理をして他人に尽くすのではなく、まずは自分を大切にし、自分を満たすことが重要です。心に余裕が生まれれば、自然と周りの人にも優しくできるようになります。
そして、その優しさが巡り巡って、最終的には自分自身をも幸せにしてくれるのです。
実際、起業を通して企業経営においてこの考え方は非常に重要だと感じています。
特に創業当初は、自分自身が最大の資産であり、武器でもあります。自分の心と体を大切にし、常に最善の状態でいること。そして、その状態だからこそ他者に対して誠実に優しさをもった意思決定ができること。
そうした経営姿勢は社員や取引先との信頼関係を築き、ひいては事業の発展にもつながってきました。
経営者自身が心の矢印を意識し、周囲との良好な関係を築くことが大切なのです。
結局のところ、人との関係は自分次第です。
どのような人間関係を築くかは、自分の行動や態度によって決まります。
だからこそ、心の矢印を相手に向け、思いやりを持って接することが、より良い人生につながると信じていますし、会社を特に地域社会において成長させていくことにおいて必要不可欠なことだと信じています。
人に優しくすることは、単なる道徳的な行為ではなく、自分自身の幸せにも直結するものです。