25Feb
最近、自分の過去を振り返ることが多くなりました。新卒で配属された社内SEから始まり、法人営業支援→現場責任者→新規事業→経営管理→経営者ともうすぐ社会人人生20年間を迎えますが、色々なことをしてきたなぁとつくづく思います。
社内SE時代はプログラムの基本理念やルール、社会人としてのマナーなどを教えてもらいました。
法人営業支援では法人相手にどのように交渉をしていくか、営業の先輩から色々と教えてもらいました。
新規事業部門では新しい社会的な価値を生み出す難しさを、現場責任者では営業と現場を繋げること・すり合わせをすることの大切さと難しさを教えてもらいました。
転職した2社目ではベンチャー経営者の下で経営管理とはどのように行なうのか、ベンチャーに求められるスピード感を身体で覚えさせてもらいました。
今思えば、一つの畑に留まらず(というよりは、留まることを許されず)色々な職務を経験させてもらえたことが、結果として今の経営者としての自分の背骨につながっています。色々な分野への知識や知見も積ませていただきました。
自分を甘えさせない環境が人を成長させる
人は自分ができると思っていることばかりをやっていても本当の意味で実力は身につきません。厳しい環境や背伸びをしても手が届かないかもしれない課題にチャレンジする環境に身をおくことで、初めて自分の成長を促し実力を伸ばしてくれると思います。例えばそれは会社の部署であったり、役職だったりするわけですが、環境にとって一番大きなものは「職場の同僚」です。一緒に仕事をする人が優秀で、自分の能力を最大限発揮しないとついていけない。とお互いに感じさせるような環境が成長にはうってつけです。
環境についていこうと努力するうちに自然とその業務ができるようになり、気がつけば以前の自分とは大きな違いを感じるようになるでしょう。一度その環境に慣れて「楽にできるな」と感じるようになったら自ら厳しい環境をそこから目指すの一つの手です。
「ルーティン作業による疲れ」か「成長環境による疲れ」なのか?
当社にかかわらず、人口減少が確実な今後の流れを考慮し、企業は基本的には「余剰人員」を抱えるのを避ける傾向にあります。
成長が停滞している企業については、今までの仕事をいかに少ない現有戦力で回していくか?というところが人材採用・配置・教育の意思決定における重要な要素になっています。
こうした環境においては、いわゆる「ルーティン作業による疲れ」というのが慢性的に発生します。
しかし、一方で大きく成長をしている会社や業界においては、企業が新規採用を上回るスピードで成長しているケースが多いです。そ
の場合どうしても「人手不足」という減少が現れます。同じ「人が少なくて大変」という状況が生まれてはいますが、その本質は大きく異なります。「人が足りない。疲れる職場だ。もう辞めよう」と思っていたら、実は成長しているがゆえの疲れだった。ということはままあるものです。
結局、人はどういう環境に身をおくか決定することで決まるのでは?
先の自分の成長のための環境や、職場環境などに通じることは、職場の選択は「自分の意思」に依っているということ。
例えば私は満員電車が嫌で嫌でたまりません。満員電車に乗らずに住むように起業をしたと言っても過言ではないくらいです。(それだけではもちろんありませんが、都内に満員電車に乗って出稼ぎにいくワークスタイルに激しく疑問を持ったことも事実ですし、そのように考えている人が世の中には多いのでは?と思っています。)
満員電車が好きという人はあまりいないと思いますし、多くの方は「少しでも空いている時間帯にずらす」「少しでも空いている車両を目指す」などの対応を考え、そこで段段慣れていくのでしょう。
私は「満員電車にそもそも乗らない環境を自分で作る」というやり方で、対応し今その生活に慣れています。
いい悪いではなく、環境選択の自由は自分にあるわけですし、成長や自分の生き方にマッチする環境を選ぶことができます。
自分なりの価値基準で環境選択や環境を変えていく努力をしてみるとよいと思います。