18Feb
これは私の持論ですが、「新卒は最初の3年間がその後の社会人人生において重要な3年になる」と思っています。もちろん社会的にもコンプライアンス的にもまずい会社に3年間身も心も削って居続けろとは言いませんが、学校を卒業して社会人として経験する最初の3年間の仕事への取り組みややり方によって、今後の社会人・職業人として埋められない差が生まれると言ってもよいと思っています。
会社(別に保育業界なら社会福祉法人でもなんでもいいです)に入社してはじめの3年間は覚えなければならないことも多く、ビジネスマナーや社会人としての常識など、文書化されていないもの・マニュアル化されていないものも多くあります。新しい人間関係が始まるため人との付き合い方や距離の取り方などで苦労もします。一番下っ端ですから、自分と同期入社以外はみんな上司です。まさに孤立無援と言ってもよいでしょう。
自分が思い描いていた社会人とはほど遠い生活を送ることになるかもしれません。毎日怒られてばかりで、仕事をやめたくなるかもしれません。でも、この3年間をどう過ごしたか?でその後の人生が決まると言っても過言ではないと思っています。例えばボールを投げるにしても5m先に投げるとき、5m程度であれば多少投げる方向がズレていてもボールを受けてくれる人はそこまで大きく動かずにボールをキャッチしてくれます。それが、20m、30mと距離が伸びていくとどうでしょうか?ちょっとした方向のズレが、ボールの受け手を大きく動かさないといけなくなります。そのズレは仕事という領域になると、後から修正をしようと思っても修正が非常に難しいものとなります。
なにより、最初が肝心です。
入社して3年間は、社会人として保育者としての成長を決めるゴールデンタイムと言ってよいと思います。この時期に得た「知識」「知恵」「マナー」「人付き合い」といった社会人としての基礎力は、この後のあなたの成長を大きく支えることになります。これから学校を卒業して就職するみなさんには、挫けずに頑張ってもらいたいと思っています。