1May
「会社にしがみつけば、なんとかしてくれる」
「会社を辞めなければ、定年まで生活は安泰」
経済のグローバル化に伴い、日本の雇用環境が大きく変わってきている状況に加えて、新型コロナなどの影響でこのように考える人は、だんだん少なくなってきていると思います。世界的に名前の知られている国内企業でさえ、すでにこうした雇用関係に見直しを行い、これからは「一つの会社に依存すること」を会社側も求めない時代がすぐそこまでやってきています。
つまり「会社にしがみつく」生き方は、これからはドンドン「危険な生き方」になってきます。
こうした時代において、「会社にしがみつかない生き方」の選択肢を多く持ち、自分で選択し行動に移せることが必要です。その一つが「起業」というものだと私は思います。実際に起業をするかどうかは別にして、「起業」について知っておくこと、そしてできるなら経験をしてみることは、自分自身の生き方の「幅」を広げる意味でとても重要です。
では、ほとんどの方は起業をなぜ選ばないのでしょうか?
起業をしてもうすぐ丸10年になりますが、お陰様で起業に関する相談を受けることが年々増えてきています。ビジネスプランの審査などをして欲しいと言われることも増えてきました。
「起業するのは怖い」「起業は無謀な挑戦」「起業はリスクが高い」
こうした言葉はよく聞きますし、かくゆう私自身も起業前はそう考えていました。
また、メディアに取り上げられるのは、「大成功したベンチャー経営者」か「転落した起業家」のどちからで、起業家の多くを占める生き残った「等身大の起業」を語らないからです。(ニュースバリューはないですし、見ていても面白くないからです)
「起業」は特殊なことではありません。
上場を目指して有名になって世界を変革するんだと志す起業もあります。しかしながら、自分の好きなことや大切にしたいことを仕事にして、大きく儲けなくても充実した日々を送るというような「自分の身の丈にあった起業」という形態もあり、むしろこうした起業スタイルの方が多いのが現状です。
会社の中で異動したり、転職したりすることと同じように、自分が仕事に関わる「選択の一つ」です。
私自身のライフワークとして、起業家の支援を行う。というものがあります。それは、私自身の経験からでもあり、起業当初にもっと「起業」に関しての失敗事例を色々と聞いてみたいと思った経験があるからです。成功事例には再現性はないですが、失敗事例やこうすればもっと良かったという反省点には再現性があると私は考えます。
ですので、そろそろ自分なりの「起業」というものに対しての考えを整理をしておこうと思います。もし、「起業」を志している方のためになればという願いを込めて少しずつ書き溜めていきます。