13May
起業に向けた心構えというか、自分自身の状態を表すものとして、「WILL軸」「CAN軸]「MUST軸」という3つの軸があります。起業における意味合いは次のとおりです。
CAN軸は要するに「自分ができることで起業をする」という考え。特に技術者出身の創業者に多いのですが、スキルやノウハウなどすでに自分自身が保有しているものを土台にした起業を行うことが多いです。会社の中で会社員として仕事をするよりは、独立して行ったほうが自分のペースでできるし収入もあがりやすい。と考える方が多いようです。
MUST軸とは「自分が(社会的意義ではなく、業務として)やらばならないことで起業する」ということ。今の日本の状況では、仕事がないから起業をしなければ。と考える人はほとんどいませんので、多くは親の仕事を継ぐ必要があるなど、責任がすでにある人などかと思います。また場合によっては、起業することが「手段」ではなく「目的」になっている方も、「40歳までに独立しないといけない」と考える場合もあるかもしれません。要するに自分の気持ちや意思とは関係なく、外的なものに対して責任を果たす意味合いでの起業ですね。
WILL軸とは「自分がやりたいこと、意思をもってやろうとすることで起業をする」ということ。独立前で行っていた仕事と関係がある領域で起業をする人もいますし、私のように全く関係ない領域を選ぶ場合もあります。すぐに憧れていた社長生活が待っているわけではないですが、好きなこと・やりたいこと・強い意志をもってやろうとしていることだからこそ、創業当初の辛い時間を耐えられるのです。
これは私見なのですが、やはりMUST軸で起業した人は粘りがなく、会社の社長としての軸がブレブレになることが多いようです。MUST軸だとしても、その中で何かしらの自分なりの「WILL軸」を見つけて行くことが必要なのだと感じます。また、MUST軸の人は、起業が目的になってしまう方が多く、起業が目的を達成するための手段であることを見失っている方も多い気がします。