18Jan
保育所保育指針が改定され、「子ども主体」であることが強く求められてくる環境変化の中、保育の現場では模索が続いています。その中で必ず出てくるのが「一斉保育」からの脱却です。
当社も全社をあげてこれに取り組んでいますが、まだまだなくなっていません。何十年も綿々と保育業界で培われてきた「まとめる保育」「統制する保育」の象徴的存在でもある「一斉保育」はそう簡単になくならないからです。
ただ、そうは言っても大切なことは少しずつできる範囲から、変えていくことが大事なのです。
カイゼンは1日にしては成立しません。無理に全てを一気に変えることは現実的に不可能です。全てを変えようとするには、相当な労力と忍耐力が必要なので途中で挫折してしまうからです。
ではどうすればいいか?
それは「現場の中で、改善できる一斉保育をまずは見つける」ということです。
例えば、朝の会や主活動の一部、給食の提供の仕方、午睡の方法などなど、
どれか一つでも「一斉保育」ではなく「子どもの意思を尊重する保育」にまずは変えてみてはどうでしょうか?
そのためには、園内・クラス内の話し合いと保育士同士の共通理解が欠かせません。
そして「そんなのできるはずない」という勝手な保育士側の思い込みをまずはやめる!ということです。
保育に関わるときに「こうすれば一斉保育でなくなるのではないか?」「こうすることが子どもの意思を尊重していることになるのではないか?」と考え続けることがスタートラインだと私は思っています。
そしてなにより、会社・法人全体としてTOPの強い意思として「時間はかかってもいいから、こちらに向かうんだ!」と強烈なメッセージを出すことが大切です。