19Jan

私は自社で保育園や病児保育室、学童保育などを運営していますが、同時に他の保育施設に対する運営コンサルティングなんかも行っています。そのおかげで、コンサルティングを通していろいろな保育園を外部から見てきました。
その中で成長し続けられる保育園とそうではない保育園の違いの一つに「意見をいう保育士が園内にいるか?」という点でした。
子どものためや職員、保育園全体が良い方向へ向かうために考えて出してくれた「意見」を園長・主任をはじめとして園全体でどう拾っていき活用していくか?が大きな違いでした。
なぜなら、「意見」というものは新しいことをやってみたり、前のやり方を変えてみたり、変化するということを提案していることが多く、挑戦・チャレンジすることにつながるものが多いからです。例えば行事一つでも、去年と同じことではなく「今年はこういうことをしてはどうか?」という発展が見られるか?が大切です。
それを「うちの園ではこうだから」とか「そんなことは無理、できない」「仕事が増えるから余計なこと言わないで」など、否定的な言葉で取り上げず、せっかくの「意見」をなかったものにしてしまっていると園全体が停滞した雰囲気に満ちていきます。
ですので、基本的に「意見」が出てきた場合、「それ良いね!」「やってみようか」という背中を園長・主任などが押してあげられるか? そして、「失敗しても大丈夫!」と失敗した時のセーフティネットを園全体に示すことができるか?が求められます。
失敗は新しい経験です。
そうした経験をたくさん積んだ保育園の方が、そうでない保育園よりも圧倒的に成長速度が違います。
そして成長した保育園は仕事が効率的に回るようになる傾向が強く、結果的に自分たち自身が楽になるケースが多かったです。
ただ注意しないといけないのは、その「意見」は果たして保育園全体のことをよく考えて出されているか?ということ。保育士さんから出てくる「意見」は往々にして自分自身の保身からくる「不平不満」であったり「個人的な要望」だったりするのでそこは見極めが必要です。
挑戦・チャレンジできる環境を作ること
保育園を運営していく上で、私自身もとても意識しています。