18Jul

今回のコロナ禍においては、「正解」がないトンネルを社会全体で前へ歩んでいる感じを受けています。
我々企業経営者や起業家はにとっては「正解がない」のは当たり前です。毎日が不確実状況における判断の連続だからです。ですから、人に程度の差はあれ、こうした不確実な環境の中でも「仕方ないやん」と割り切って進むことができる人が多いとは思います。
しかし、世の中の多くの人はそうした環境に慣れておらず、「どうしたらいいか分からない」という人が多いのではないでしょうか? 不確実で正解がない世界で、どのように決断をすればよいか迷う人が多いのではないかと思います。
私はそういうときは次の2点を意識して意思決定をしています。
- 自分なりの「根拠(ルール)」に従うこと
- 迷ったら「楽しい」と感じる方を選ぶこと
自分なりの「根拠(ルール)」に従うこと
物事の判断基準はいろいろなものがあります。
例えば、「儲かるか儲からないか」他にも「良いか悪いか」「好きか嫌いか」「面白いか、面白くないか」などなど
人はこうした様々な判断基準を無意識のうちに組み合わせて、物事を判断しています。
単純に二元論で割り切りができる判断であれば悩まないのですが、これが複数条件化するのが世の常です。
「好きだけど儲からない」「やるべきことだけど、損なこと」などなど
そうしたとき、どの判断基準を最上位にもってくるか?を決めておくとよいと感じています。私の場合は「(社会意義として)やるべきか、やるべきでないか」ですね。
そして、もう一つの「根拠(ルール)」が「自然であるか?」というところです。
これは感覚的なものなので、うまく伝えにくいところはあるのですが、経験や年齢を重ねていくことで個人で体感していくしかないかもしれません。具体的には、こんな感じです。
自然とは「嘘がない」「多面的」「本質的」「無理がない」「優しい」などなど
不自然とは「独善的」「強引」「短絡的」「一面的」「過剰」「欺瞞」などなど
です。
感覚的な話なのですが、今までの意思決定を振り返ってみると「社会的にやるべき」で「自然である」ことがほとんどだったと思います。
こうした意思決定の「根拠(ルール)」を持っていれば、意思決定が少し早くなるだけでなく、決定した後にその決定に対して「あ〜別の選択肢をとればよかった。。。」と後悔することが少なくなります。
迷ったら「楽しい」と感じる方を選ぶこと
宇宙兄弟という漫画を知っていますか? 私はこの漫画がとても好きで、何度も読み返すのですがその中で特に自分の心に刺さったセリフの一つがあります。
「迷ったときはね どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。『どっちが楽しいか』で決めなさい」
これは、主人公 六太が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の書類審査を通過したあとに、小さい頃からお世話になっている天文学者のシャロンから言われていた言葉です。審査を通過しながらも、「宇宙飛行士になれるわけない」と諦めていた六太へ「今のあなたにとって……一番金ピカなことは何?」とシャロンは問いかけます。
正解がなく、判断に迷ったら自分の心に問いかけて「楽しい」と感じる方を選ぶようになりました。どうせ、一度しかない人生です。楽しくないと感じる選択肢を選んで、後で後悔するくらいなら、「楽しい」を選んで苦労した方がずっといいかなと思っています。