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保育士採用活動の肝は「定着」にこそある

先日、ある法人の理事長と話をしたのですが「今年の4月に15人ほど採用するんだけど、ほんと採用費用がかかりすぎて困るよ」と嘆いていらっしゃいました。

確かに、今は多少有効求人倍率が下がってきたとはいえ、保育士は都市圏においては「超売り手市場」が当分続くことは予想されており、求人広告や人材紹介費など人材採用費にかかる費用がとてもかかるのはよく分かります。

ただ、確かその保育園は別にこの春に新園をOPENするわけでもなく、新しい保育士がそこまで大量に必要になるとは思えません。

不思議に思って掘り下げて聞いてみたら、なんのことはない、要するに、期末で退職者が大量に出ることが年明け前の意向面談で分かったので慌てて採用活動を増やした。ということでした。(複数園を運営しているのですが、多いところで1園で5名くらい辞めることになったらしいです)

 

確かに、このままでは配置基準も守れなくなるため、お金をかけてでも保育士を採用しないといけないのは分かります。ただ、それにしても新園でもないのに数園で合計で15名の採用とは、私が理事長だったらと冷や汗が出てきました。(採用費だけでも1,000万円を軽く超えているのは確実ですので)

一方で、この話を聞いていて自分の会社を思い返し、今のやり方が間違っていないと確信を持つことができました。(ありがたいことに、当社はこの3月末で退職される方はほとんどおりません。正社員離職率5%未満を達成できそうです。)

 

この理事長の保育園のように、採用をしても職場環境が「働き続けたくない」と感じられるような職場であれば、人はすぐに辞めてしまいます。特に、超売り手市場の保育士転職市場においてはなおさらです。

そんな中、職場環境を変えることなく、退職者が出たからお金をかけて新規採用を行っていくという行為は、いわば「穴の空いたバケツにお金をかけて水を入れ続ける」ようなものです。
また、そういった状況は、お金の無駄遣いになるばかりでなく長期的に見ても、理念の浸透や保育方針の軸づくり・社員教育などの色々な面で弊害を及ぼします。

ですので、こうした環境になってしまっている場合「採用→定着→育成」の順番ではなく、「定着→採用→育成」の順序に直さないといけないのです。

恥ずかしながら、当社も最初にOPENした保育園では最初の2年くらい人材の定着が行われず、離職率も30%近く上がっていた時期がありました。色々な要因はありましたが、私自身がこの流れを理解していなかったからというのが最大の理由です。でも、今では先に書いたようにこの3年くらいは平均離職率は確実に10%は切っており、人材の定着が確実に図れてきている。と考えています。

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