1Jun
起業した人と話をしているときに出る話の一つが「起業のキッカケ」です。
起業のキッカケは人それぞれですが、「色々なタイミングが重なった」や「考えていたときに、ご縁をもらったので背中を押されて」という方はそこそこいます。
ちなみに、私の起業のキッカケは内閣府主催のスタートアッププログラムで創業資金の一部を助成金としてもらえることが決まったというのが大きいです。もちろん、色々と事業計画は考えていましたがそのプログラムへの参加と助成決定が最終的に背中を押したといってもよいです。
もともと、そのプログラムに参加したのは経営大学院の授業でチームメンバーで作ったビジネスプランを外部の目で見てもらおうという程度の最初は軽いノリでした。
当初のビジネスプランは今から考えると、顧客や市場のこともあまり理解しておらず、そもそも子育て支援領域のことなどほとんど知らずに作った「頭でっかち」のビジネスプランで、今見るとお恥ずかしい限りです。
でも、そのスタートアッププログラムに参加して、事務局の人と一緒にプランの練り直しやブラッシュアップをしていくうちに、「これはいけるんじゃないか?」と考えるようになりました。
そして、最終的には「これは起業をしろと何かが言ってる」と思うようになりました。
それから、プログラムの中で事業計画をより具体的に詰めました。市場をよく知るために色々な方に会って自分のアイデアを話しました。友人や新卒で入った会社の元上司に頭を下げてお金を借りるなど、起業資金集めも始めました。
そして、そうした具体的な行動を取り始めると段々と「起業」というものが現実感を帯びてきました。
後から考えると、たまたま色々な条件が重なっただけかもしれません。よく考えると、もっとタイミング的に起業に適した時期があったかもしれません。ただ、なかなか起業に踏み出せない中、知らない間に「起業できない理由」がどんどんなくなっていきました。
そうした状況を「天の声」と捉えるかどうかはあなた次第だと思います。
でも、「起業をしたい」と「実際に起業をする」との間には埋められない溝があり、その溝を飛び越えるには自分だけの思い切りだけでうまくいかない場合もあります。(私もそうでした) 後押しをしてくれる声や出来事が起きるということは、それは「決断するとき」なのかもしれません。
そのためにも、周囲に自分の起業したいという想いを言い続けること、起業に向けた具体的な行動を取ることが必要なのだと思います。