15Mar

Twitterの中で保育士らしい人が「保育士の地位が低い」「保育士の仕事の大変さをわかってもらえない!」とつぶやいています。
愚痴なのか、慰めて欲しいのか、私にはよく分からないのですがそのアカウントを見てみると共通していることがあります。
自分のやっていること、保育士の専門性について発信をほとんどしていない。
これです。
保育士の仕事に関わらず、どんな仕事も自分が経験したことがなければ、何をしているのか分かりません。
だからこそ、自分たちが「子どもの最善の利益」の実現に向けて、日々取り組んでいることや努力していること学んできた専門知識を、保護者や地域社会などの「外」に向かって発信していくことが大切です。
某起業家が「保育士は子どもと遊んでいるだけ」と言って炎上していましたが、残念ながらそれは彼を含めて一般的な人の認識の一つです。
でも、彼は「保育士は子どもと遊んでいるだけ」という情報しか耳に入っていないから、その専門性などの理解が乏しいのです。それは、情報を取りにいかない彼が悪いわけではなく、彼のような人物にも耳に入るような情報発信を保育士・業界が今までやってきていないからです。
保育士は保育の探求者であり、高い専門性を有する職種であるということを、自ら発信していかなければ、いつまでたっても「保育士は子守の延長」という認識は払拭できないのです。
製造物を作っているわけではなく、目に見えにくく、また今の関わりが成果として見えてくるのが何十年も後という特性を有するからこそ、日々のプロセスとその専門性を積極的に発信していく必要があります。
保育士が下に見られた、保育以外にもこんな雑務がたくさんあって大変なんです!と愚痴や大変さをPRする暇があるのであれば、子どものためにこのようなことをやっています。専門性を高めるための取り組みをこのようにしています。という発信をする方がよほど健全です。
ただ、愚痴をTwitterなどのSNSに垂れ流して、待っているだけでは保育士の地位は向上しませんよ。