18May
一昨日の政府からの緊急事態宣言解除に関する発表が行われ、西村経済再生担当相が16日の記者会見を行いました。
その会場で発せられた「気の緩み」という単語が一時トレンドワード入りするなど、メディアややネットで炎上中です。
西村担当相は、会見で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除された39県について「あちこちで気の緩みがみられる。韓国やドイツのように第2波は来ると思わなければならない。突然、潜んでいたウイルスが発症することもある」と延べました。
正直、西村大臣の「経済」と「感染拡大防止」の両立を実現しなければならない立場を考えると、そう言いたくなる気もわからなくはないです。ただ、このタイミングでこの単語は使ってはいけなかったと思う。使ってはいけない単語を使ってはいけないタイミングドンピシャで使ってしまいましたね。
欧米のように罰則付きの行動制限もかけず、中国や韓国のように一人ひとりを監視するような体制も取らず、あくまで国民の「良識」に行動を委ねて8割近い人間が1ヶ月近く行動を自粛するなんて国は世界を見渡しても日本しかないです。それはひとえに、日本国民のメンタリティによるものであり素晴らしいものだと思います。
色々書かれてはいますが、行動自粛を求めるなら、それではなぜ緊急事態宣言をなぜ解除したのでしょうか? 緊急事態宣言を解除しておきながら、行動の自粛は引き続き求めます。これは矛盾していますし、明確な基準も出さずに精神論だけを全面に押し出すのは政治ではありません。
単に休業補償などの要望があがる地域を少しでも減らしたかったからではないか? と勘ぐってしまいたくもなります。
どうして、ねぎらうことができないのか? 「ありがとう」の一言が出ないのか?
危機を乗り越えるときのリーダーシップは、相手へ配慮であり感謝であり、共同で乗り越えていこうという空気づくりです。今の政府はその全てにおいて失敗をしていると感じます。
そうしたことを感じている中、日本国民の我慢強さに政治が甘やかされているという一端を垣間見た発言でした。政治家は「言えば言うことを聞く国民だ」と勘違いしてしまったのではないかと心配になります。
正直残念でなりません。