24May
起業にチャレンジする人を山のように見てきましたが、うまくいっている方にはいくつかの共通点があります。
その一つが、最初に創業事業として取り組む仕事が、自分自身が「好きであること」「得意なこと」そして、「その時の時流に乗っていること」の3ポイントを抑えている仕事で起業した場合です。
これを私に当てはめてみると、当初取り組んだ病児保育については次のような位置づけでした。
1)好きであること
そもそも会社を立ち上げした理由として、「流山市の病児保育をなんとかしたい」という強い想いがありました。また、未経験領域ゆえに辛いこともたくさんありましたが、日々新しいことの発見で毎日がとても楽しかったです。
2)得意なこと
私の得意なことは何かを棚卸しすると、いい意味で「マルチに動ける人材」であるということでした。営業などの顧客対面折衝もそうですがプログラムなどのシステム分野も苦手ではありませんでした。デザインもなんとなくですが色々なものを見てきたこともあり、プロには負けますがある程度「これはいいデザイン、これは悪いデザイン」という目はあるつもりです。そうした、そこそこいろんな分野に苦手意識がない状況だったのは救いでした。
3)時流にのっていること
創業当初は残念ながら病児保育自体の認知度も低く、病後児と病児の区別さえ市役所の担当部署もついていない状況でした。でも、この事業はこれからの世の中に必ず求められると信じていましたし、創業して3年目くらいから「病児保育」というものが世の中に認知されてきて市民に求められるものであると感じるようになりました。そして、昨今では国会でのやり取りの中でも普通に「病児保育」という単語が出てくるなど、創業してから病児保育業界は拡大を続けてきた領域だと言えます。
こうした経験を踏まえて、すべてを満たしている必要はないですが、最低でも「好きであること」ということは起業にあたって事業を考えるときに必要なことだと伝えています。好きなことを仕事にすると、仕事を続けていくモチベーションにもなりますし、辛いときも乗り越えられる原動力になります。
起業を考えている方は、自分の好きなことを事業にできないか?という点を一度考えてみましょう。