22Jul
どんな人でも、一つの場所に長くいると、いつもの間にかその環境が「当たり前」になってしまいます。
会社員でもそれは同じで、知らず知らずのうちに自社の常識が世間の常識とズレがわからなくなってくることが多々あります。(また、悲しいことにそれを自ら気づくことができる人は稀です。)
そうした状況ですので、起業のときに気をつけるべき点として、「元の会社の常識に振り回されない」ということがあります。結局、その会社で使える常識は、その会社のヒト・モノ・カネを含めた環境においてのみ有効に働くものであり、再現性がないものの方が多いからです。
また、創業当時や会社を成長させている時期もおいて、マニュアルや規定などを必要以上に整備をして「会社っぽく」することは避けたほうがよいと思います。たいていそういう場合は、何かしらの「ちゃんとしましょう」的な社内や社外の圧力がある場合が多いのです。その結果、法令準拠以上のマニュアル・規程類を揃えることが目的になってしまい、本来の「活動力」に足かせをはめて成長力を大きく削がれた会社を数多く見てきています。
規定・マニュアルは大切です。
しかし、法令遵守をすることは当然として、それ以上は会社の規模・ステージにおける「分相応」のものであればよいのです。
マニュアル・規定などは必要ですが、それが目的にならないように社内・社外のコントロールをするのも社長の役割なのだと思っています。