10Mar
多くの人は物事に対して迷いを生じているとき、他人から説得されたいのではなく、自分自身の中で納得できるポイントを見つけたいのです。
ですが、人は迷っている人を見ると、どうしても「説得」をしてみようと考えてしまいます。
特に、こうしたことはリーダーから部下に対しての関係性でもよくあるもので、リーダーは往々にして部下よりも自分自身で見えている世界が広いため、アドバイスというカタチを取る中で知らずしらずに「説得」をするということがあるように感じます。
相手の理解と共感がないと双方向のコミュニケーションは成立しません。ましてや、人が迷いを抱えている中で欲しいものは「論理」ではなく、その人が心の中で抱えている「迷いへの寄り添い」です。
だからこそ、リーダーとしてコミュニケーションを行うときには、必要以上に心を砕き相手の背景を観ようとする意識が必要なのです。
そうした発信側の心配りがあってはじめて、論理に基づく理解が進み、説得ではなく納得という心境になるのです。
私も含めてですが、こうしたことを忘れがちになりなので、時々思い返すようにしています。