経営者は経営者と付き合うことが多いのですが、いろいろな経営者がいます。
いかにも成功者というような羽振りのいい方もいれば、逆に本当に質素な身なりをされている方もいます。
夜の街にアホほどお金を使う方がいる一方で、大学や大学院に入り直して勉強される方もいます。
仕事でも、危ない橋を進んで渡ろうとする人もいれば、質実剛健を地で行っているような人もいます。
ほんと、経営者とはその人の「生き方」が如実に現れる職業だなぁと常々思っています。
多くの経営者の方とお付き合いをしていると、成功者ほど陥りやすい「罠」のようなものがあると気付かされました。
その一つは「投資話」です。本人は立派な投資案件だと思っていますが、客観的な目で外から見てみると、どう考えてもマルチであったり、いかがわしい投資物件だったり。「おいおい、それに手を出しちゃうの?」と思うくらいの怪しいものにも手を出してしまいます。
最初から「怪しい」「いかがわしさ」が満載の案件なら、流石に気づいたりもするのでしょうけど、敵もさるもの。巧妙にカモフラージュされていたり、紹介者自体はまともな人なのですが、その人自身がすでに騙されていたり、著名な方を宣伝塔にすることで信頼感を醸成していたり。
私の周囲でも、そういう怪しい投資話に手を出して数百万クラスから数千万円近く失ったという経営者を何人か知っています。
創業期など仕事に忙殺されている時期であれば、仕事以外に時間を使う暇がないのでこういった投資案件に引っかかりにくいのですが(そもそもターゲットにもされませんし)、ある程度経営が軌道に乗ってきてゆとりができると、こうした投資案件を背負っていろいろな人が寄ってきます。
ありがたいことに、私にもそうした投資案件(土地・マンション投資・株・仮想通貨・などなど)山のように連絡がやってきます。でも、そんなことにうつつを抜かしている暇もないですし、何よりそんなものに使っているお金があるくらいなら、もっとやるべきことがあります。
かんたんにお金が儲かる話はない。ということを肝に命じて、本業・本道を意識して一歩一歩やっていくだけです。